森の奥の魔女(♀)「……なんだ坊主、また来たのか…。」

1 : 2021/01/12(火) 03:35:11.064 ID:/8etlE910
魔女「チッ……ここは託児所じゃないと何度言えば分かるんだ……面倒な…。」

魔女「私は見ての通り日課の日光浴をしていて忙しいんだ……邪魔だからとっとと帰れ…。」

魔女「…………チッ……。」

魔女「……まあな……陽の光を浴びることで、なにやら自律神経とやらが整うらしい…。」

魔女「この鬱屈とした気分も少しは晴れるかと期待していたんだが……お前のせいで台無しだ。」

魔女「はあ……世の中、どうしてこうも上手くいかないんだろうなぁ……俗世に愛想つかして離れてみれば、まーた余計な面倒に絡まれる……言っておくが、お前のことだぞ…。」

魔女「お前みたいな鬱陶しい存在がいなければ、この世はどんなに素晴らしいことか…………言っても詮無いことか……はあ…。」

魔女「…………で?今日は一体なんの用だ、坊主。……あー……あれな……言われた通り用意しておいてやったぞ…。」

魔女「なにに使うつもりかは知らんし、どうでもいいことだが……人体に悪影響がないこともない。使うときには細心の注意を払うことだな…。」

魔女「いつものところに置いてあるから、それを持ってとっとと帰ってくれ……私は忙しいんだ……はあぁ……。」

2 : 2021/01/12(火) 03:35:53.654 ID:yygXEolu0
ほう…
3 : 2021/01/12(火) 03:36:01.173 ID:ThHbGkKcM
4 : 2021/01/12(火) 03:36:26.205 ID:oyYmVwH20
一人言おおいな
6 : 2021/01/12(火) 03:37:25.900 ID:+CZkM6AV0
>>4
お年寄りなんてそんなもんだぞ
5 : 2021/01/12(火) 03:36:50.960 ID:/8etlE910
みたいなビジネスライクなお姉さんと公私にわたってなかよししたい
7 : 2021/01/12(火) 03:37:33.831 ID:Au3vPXPm0
仲良くなったらお茶入れてくれる?
9 : 2021/01/12(火) 03:47:10.755 ID:/8etlE910
>>7
魔女「…………はあ…。」

魔女「いや、なに……お前の顔を見たら、せっかくの気分が急に落ち込んでしまってな……気にするな。」

魔女「まったく……どうしてこうも上手くいかないのか……あちらが立てばこちらが立たず……世の中ってのは、本当に上手くできているよ…。」

魔女「……で……今日はなんだ。お前に頼まれていたことはなかったはずだが……ああ、そうか…。」

魔女「まったくいい性格をしているよ。さては私の気分を害するために来たんだな?わざわざこんな鬱蒼とした森に立ち入って……ご苦労なことだ。」

魔女「そうでなくてはわざわざ私に会いに来るようなこともあるまい。ああ、効果はてきめんだ……バッチリ落ち込んだよ……はあ…。」

魔女「…………まあ、いい。せっかく遠いところからわざわざ嫌がらせに来てくれたんだ。客人は、もてなさなくてはな…。」

魔女「そこへ座っていろ。いま茶を出す……とびきりマズい茶を出してやろうと思ったが……生憎切らしていてな。普通のを飲ませてやろう。」

魔女「…………ふん?」

魔女「……ほう……坊主にしては、なかなか気が利くじゃないか。人間は嫌いだが、人間の作る菓子は好きだ。甘くて、おいしい。」

魔女「今日はそいつを齧りながら、お前のうだつの上がらない顔を見て午後を過ごすことにするよ。」

魔女「どうせ無駄に長い人生だ……たまにはこういう日があっても構うまい…。」

結構お茶出してくれる

8 : 2021/01/12(火) 03:39:22.705 ID:+RV8SsgEa
めんどくせえやつだな
10 : 2021/01/12(火) 03:48:32.206 ID:/8etlE910
口は悪いし態度も悪いけどそんなに嫌われてないというところがミソ
11 : 2021/01/12(火) 03:49:16.667 ID:+RV8SsgEa
めんどくせえ女だな
12 : 2021/01/12(火) 03:50:46.610 ID:nbw8mp0N0
喋りすぎだけどこういうの好き
こういうの好きだけど喋りすぎ
13 : 2021/01/12(火) 03:55:50.374 ID:Au3vPXPm0
やるじゃん
14 : 2021/01/12(火) 03:59:25.136 ID:/8etlE910
魔女「…………ほかに行くあてはないのか、坊主…。」

魔女「ここは学童保育じゃないんだ。用がなければ来るなと、私はお前に何度言えば分かってくれるんだ?」

魔女「それに……なんだか妙に、最近はその嫌味なツラを拝む回数が増えた気がする…。はっ……いちいち日の昇り降りした数など数えちゃいないが……それくらいはなんとなく分かる。」

魔女「なんの目的があって、こんな場所に来るんだ……お前……?」

魔女「ここは私が私のためだけに作り上げた空間だ……お前を喜ばせるものなどなにもない。お前を惹き付けるようなものも、置いてはいないはずなんだがな…。」

魔女「くっくっ……まるで虫のようじゃないか。私には分からないなにかに引き寄せらて……私の機嫌を損なって、いつの間にやら消えている……そう、お前は虫だ…。」

魔女「私は薬品に毒虫の成分を用いることもある……お前も、私の薬品の材料にしてやろうか……くっくっくっ……。」

魔女「…………冗談だ。人間の成分を使って作った薬品にはろくなものがない。それこそ……私の嫌うものばかりだ。」

魔女「まあそれとは別に、ぐつぐつと煮えたぎる釜にお前を突き落としたらどんな反応をするのか……そこには多少の興味はあるがな。」

魔女「さあ……私がどこまで本気か分かったものじゃないぞ…?本当に釜茹でにされて、全身をドロドロにされないうちに、とっとと視界から失せるといい。」

魔女「…………ああ……もう来るなよ。」

機嫌がいいときは笑う

15 : 2021/01/12(火) 04:03:10.117 ID:J1Ed6lWu0
子供の頃はよく来るけど成長するにつれてだんだん来なくなるんだよね
切ないね
16 : 2021/01/12(火) 04:26:43.167 ID:/8etlE910
魔女「おお…………お前か、坊主…。」

魔女「……ああ……今ほどお前という存在を愛おしく感じたことはないぞ…。よく来てくれたな…。」

魔女「ん……いやぁ、なに……実はここ数日ほど、なにも食べていなくてなぁ…。」

魔女「しばらくはそこいらの草を食むなどしていたんだが……いよいよそれも限界が来たらしい…。」

魔女「なにか…………なにか、食べ物を……。」

魔女「…………ごちそうさま。」

魔女「……まさか、お前から施しを受ける日が来ようとはな……はは……最低の厄日だ…。」

魔女「そもそも……なぜ干し肉しか持っていないんだ。いつもは余計な菓子やらなんやら持ってくるのに…。」

魔女「私は肉が好きじゃないんだ。もちろん渋々食べることもあるが、それにしたって肉の種類は選ぶ。お前のはなんだ?猪か?臭くてかなわん。」

魔女「だがまあ、背に腹は替えられない……もともと胃に入ればなんだって大差はないのだからな。……ええと、つまり……」

魔女「…………迷惑を、かけた……ありがとう…。」

慣れてないんだよねこういうの

17 : 2021/01/12(火) 04:29:23.251 ID:Au3vPXPm0
一生分ごはん作ってあげますよ!!
20 : 2021/01/12(火) 04:42:18.342 ID:/8etlE910
>>17
魔女「結構だ。」

魔女「お前のような坊主の手を借りなければ生きていけないほど、私は脆弱な存在に見えるのか?」

魔女「本当に私のことを慮るなら、金輪際私とこの屋敷に近づかないと誓ってくれた方が、私にとっては有益なのだがな…。」

あとあと「言い過ぎたか…?」って後悔しちゃうタイプ

19 : 2021/01/12(火) 04:40:16.716 ID:roSptRzer
嫌いじゃないわ
21 : 2021/01/12(火) 04:50:43.779 ID:mR0O9lVP0
埃まみれのお屋敷お掃除しなさい
22 : 2021/01/12(火) 05:12:20.568 ID:/8etlE910
>>21
魔女「はあ…………なんなんだお前は……ガキのくせに、偉そうな口を叩くな…。」

魔女「……いいか。前から何度も何度も、口酸っぱく言っていることだが……ここは私のためだけの空間であって、本来お前が足を踏み入れるべき場所ではない。」

魔女「この屋敷は、私の世界だ……ままならない外界とは違って、私が作り上げ、私のために存在する……。」

魔女「だからすべてが私に都合のいいように存在し、私がなによりも住みよく、心地よい空間になっている…。」

魔女「よって……そこにお前が余計な口を挟む余地は一切なく、そして私にはそれを聞き入れるべき理由などなにもない。」

魔女「だから、お前にはそもそもこの屋敷に口を出す権利などハナから用意されていないし、今後も与えるつもりはない。……早い話が……余計なお世話、だ。」

魔女「……だいたい……どうして坊主に私が説教をされなくちゃならんのだ……。道理にかなっていない……まるで理解できん……何様のつもりなんだ……クソ…。」

魔女「そもそも部屋の掃除なんてのは……整頓しなくては自分のものさえどこか分からなくなる馬鹿のすることだ…。」

魔女「私はこの屋敷のなかのことはすべて把握している……だから必要になったときは、こうして本棚から必要な……ッ、ぶっふぉッ!ごほッ、ぐっ…げほ…ッ。」

魔女「…………。」

魔女「…………はは……。」

魔女「……さぞ……気分がいいだろうなぁ……ええ、坊主……?くっくっ……ああ、いいぞ……高笑いでもしたい気分なんだろう……ああ……くっくっ…。」

魔女「……あーあぁぁぁ…………あーあ……はは……あぁぁぁ………。」

ひどく落ち込みそう

23 : 2021/01/12(火) 05:15:36.026 ID:V0q0On8fM
俺も俗世との交わり断ち切るから結婚してくれ!ってプロポーズしよう
24 : 2021/01/12(火) 05:19:14.946 ID:5XqzGlW+0
現代風のしゃべり方をしているから、普段からYシャツにズボンをはいて生活してそう
クール
25 : 2021/01/12(火) 05:25:40.890 ID:5XqzGlW+0
森の奥の魔女だってことを忘れてた
勝手に、乱立したビル群にある高層建築の日当たりが悪い一室に湿っぽく暮らしてる様子を想像してた

コメント

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