ワキ毛剃った方が良いぞ。　清潔感あって風俗嬢に喜ばれるし　ワキガ対策になる

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気になるわきが、治療法は　保険適用になる手術も

　脇のにおいが強い「わきが」は病気でなくても、気になる人にとって、外出や他人と会うのが怖くなるなど、日常生活に影響を及ぼす問題だ。治療をうたう医療機関のウェブサイトなどの情報があふれる中、どこでどのような治療を受ければ良いのだろうか。
　関西在住の40代女性は、20代で脇の脱毛処理をしてから、汗の量とにおいが気になるようになった。「においの程度は自分ではわからないし、他の人にも聞けない」。汗を吸収するパッドや制汗スプレーによる対策が欠かせなかった。「対策は一時的な効果しかなく、服の試着もできない。冬服も一回着たら『洗わなくちゃ』となる」

　20年間ほど一人で悩んでいたが、一昨年、形成外科医の夫がいる知人との会話で、脇の汗腺を取り除く治療法があることを知った。女性はこまちクリニック（大阪市）に数回通院し、汗腺を除去する治療を受けた。「今はノースリーブの服も着られる。普通の生活ができ、ストレスから解放された」と喜ぶ。

　「わきが」は皮膚の汗腺のうち、「アポクリン腺」から出る脂質やたんぱく質が、細菌に分解され、強いにおいが生じる状態だ。診断名は「腋臭（えきしゅう）症」だが、日本形成外科学会の腋臭症診療ガイドラインで「疾患というよりは体質」と書かれているように、必ずしも病気とは言えない。

　西欧やアフリカでは、わきが体質は9割以上とされ、普通とみなされる。一方、日本人では10%程度と少数派。ガイドライン作成の統括責任者を務めたこまちクリニックの土井秀明・顧問医師は「日本人はにおいを気にする傾向があり、治療対象になっている」と話す。

　実はわきがには、客観的な診断法がない。においは成分が複雑で、血液検査のような数値化ができない。ガイドラインは、脇にガーゼを5分間挟み、医師や看護師ら複数人でにおいの強さを判断する方法が一般的としつつ、「主観的な評価法」と指摘する。

　細菌を減らす消毒や汗を抑える制汗剤といった対症療法で解消しない場合、汗腺を取り除く治療が選択肢となる。医師がにおいが強いと診断すれば保険適用になる手術と、全額自己負担の自由診療による手術しない治療法がある。

　手術は、脇の皮膚ごと切り取る切除法と、皮膚を切開してめくり、汗腺だけを切断する剪除（せんじょ）法の2種類。剪除法はガイドラインで「最も確実な外科治療法の一つ」と評価される。自己負担額は4万円程度だが、術後に傷痕が残ったり、皮膚が引きつったりすることもある。

　手術しない方法では専用機器で皮下の汗腺にマイクロ波を照射し、焼き切る方法がある。仕組みは電子レンジと似ている。冒頭の女性は「手術は傷が怖い」として、自由診療でこの方法を選んだ。費用は30万円台のケースが多い。

　日本美容外科学会（JSAPS（ジェイサップス））理事長の大慈弥（おおじみ）裕之・福岡大学教授は効果について、「科学的根拠はまだ少ないが、機器はFDA（米食品医薬品局）で腋臭症での承認を得ており、信頼性は高い」と話す。

まずは対症療法を
　わきがは、対症療法で気にならない程度に改善する場合も多い。ガイドラインは、消臭効果がある制汗剤の代表的な成分に塩化アルミニウムを挙げる。塩化アルミニウム溶液は市販品もある。家庭での対策として広まっているミョウバン水にはアルミニウムも含まれているが、ガイドラインでは触れられていない。

　アポクリン腺はストレスによって汗の分泌量が増えるため、ストレスを発散させることはにおいを減らすのに有効な可能性がある。一方、食事や喫煙などの生活習慣については、効果を調べた研究が少ないのが現状だという。

　医療機関の選び方について、土井さんは「簡単に汗腺の除去治療を勧めてくるところは注意した方がいい」と話す。本人は気にしても、実際は、においが少ない患者は多いという。「患者が除去治療を希望していても、まずは対症療法を試し、改善しない場合に治療を検討する。適切な相談体制で段階を踏まえる医療機関を選ぶといい」と指摘する。

　JSAPSの2018年全国調査によると、わきがの治療件数は年間約3万7千件で、うち手術は約5千件、手術以外の方法は約3万2千件となっている。大慈弥さんは「わきがに限らず、美容外科では手術しない治療法が主流となっている」と説明する。

　専門医資格の有無も選択の目安のひとつになる。JSAPSは形成外科の専門医がつくる団体で、症例数などの経験をもとに美容外科専門医を認定。同名で英語略称が異なるJSAS（ジェイサス）という、民間クリニック中心の団体もあり、こちらも専門医を認定している。いずれも団体独自の認定制度で、ウェブサイトで専門医の名簿を公開している。

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