「恒心教メンバーから『有能』と言われ嬉しくなった」爆破予告の男に懲役５年の求刑

FNNプライムオンライン（フジテレビ系）

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大学に爆破予告のファックスを送りつけ、威力業務妨害などの罪に問われた男に、懲役5年が求刑された。

佐藤直被告（23）は2023年1月、都内の2つの大学に爆破を予告するファックスを送り、業務を妨害した罪などに問われている。

佐藤被告は被告人質問で、特定の弁護士を中傷する架空の団体「恒心教（こうしんきょう）」のメンバーから、「爆破予告などについて『有能』や『すごい』といった肯定的な反応をされてうれしくなった」と述べた。

検察側は、佐藤被告に懲役5年を求刑し、裁判は結審した。
判決は、6月13日に言い渡される。

「恒心教」称する大学院生、起訴内容認める　「話題を作りたかった」
2023年9月6日 17時30分

　東京音楽大学（東京都目黒区）に爆破予告ファクスを送ったとして起訴された東京農工大大学院生の佐藤直被告（22）=東京都小金井市=の初公判が6日、東京地裁であった。この日は別事件の邸宅侵入罪と有印私文書偽造・同行使罪について審理があり、佐藤被告はいずれも「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。

　起訴状によると、佐藤被告は1月29日午後1時40分ごろ、三重県四日市市のマンションに侵入。また、特定の弁護士の懲戒請求をしようと3月21～26日ごろ、他人の氏名と印章を使って「懲戒請求書」を偽造し、第一東京弁護士会に郵送したとされる。

　冒頭陳述で検察側は、佐藤被告が、特定のネット掲示板にこの弁護士らへの嫌がらせや中傷を書き込むグループ「恒心教」に属すると指摘。四日市市のマンションは「恒心教」が中傷の対象とする人の自宅で、佐藤被告はマンションに侵入し、表札などを撮影して写真をSNS上にアップしたという。

　懲戒請求書の偽造については、佐藤被告は「話題をつくりたかった。今まで誰もやっておらず自己顕示欲のためにやった」と供述した、と説明した。

　東京音大の事件では佐藤被告の他に、無職の大熊翔被告（26）が威力業務妨害罪で起訴されている。

https://www.asahi.com/articles/ASR965F9KR96UTIL013.html

数年前「トーアを使えばばれないのでは」　爆破予告ファクスの容疑者

2023年8月23日 21時05分

　東京音楽大学（東京都目黒区）に爆破予告ファクスを送ったとして逮捕された無職の大熊翔（26）=埼玉県草加市=と、東京農工大学院生の佐藤直（22）=東京都小金井市=の両容疑者は、互いに直接の面識はなく、SNSで事件についてやりとりをしていたとされる。

　大熊容疑者は2015～16年度に、埼玉県内のパソコン関係の専門学校に通っていた。同校関係の男性によると、成績は上位で、国家資格を含む複数の資格を取得。システム開発を網羅的に学ぶコースを専攻し、他の学生がプログラミングに関心を示す中、ソフトウェアの脆弱（ぜいじゃく）性などに興味を持っていた。暗号資産を獲得する「マイニング」（採掘）をやっていた、と話していたという。

https://www.asahi.com/articles/ASR8R6HCBR8ROXIE034.html