江の島の人出　コロナ前の昨年６月を超えた　県境移動解除、初の週末(東京新聞)

2020年6月22日 07時34分

　新型コロナウイルス対策の緩和に伴い、都道府県境をまたぐ移動自粛要請が全面解除されて初の週末となった二十日の観光地の人出は全国的に伸び、ＫＤＤＩ（ａｕ）が調査した二十三地点で、いずれも前週十三日から増えたことが二十一日、分かった。
　人出が前年同月の休日を超える水準になったのは長崎市の観光通り（３３・６％増）など計六地点。他の十七地点は回復したものの、一年前との比較では最大六割の大幅減となるなど差が大きい。待ち望んだ観光に出掛ける動きと、遠方への外出に慎重な姿勢の双方がうかがえる結果となった。
　ＫＤＤＩは人出データに関し、各地の前年同月の休日平均に対する増減率を公表している。十三日と二十日を比べると減少率が小さくなったりプラスに転じたりして、人出の増加傾向が示された。
　この一週間の変化が最も大きかったのは江の島（神奈川県）。二十日の人出は前年同月比６・０％増となり、６２・７％減だった前週から６８・７ポイントも上昇した。伊勢神宮（三重県）で５４・５ポイント、淡路島の明石海峡大橋（兵庫県）は４６・９ポイント、それぞれ上向いたのが続いた。
　神奈川県と同様に緊急事態宣言の解除が遅くなった地域では、東京の浅草雷門の上昇幅が２４・１ポイント、円山公園（京都市）が３２・９ポイントに達した。
調査は、スマートフォンの位置情報を利用して実施した。

ソース　https://www.tokyo-np.co.jp/article/37055