東京大学が予測｢東京は『感染の震源地』になる｡今日のコロナ感染の勢いなら､来月には目を覆うような惨状となるでしょう｣

東京大学先端科学技術研究センターがん・代謝プロジェクトリーダー、児玉龍彦氏：
「東京の中に今、エピセンター（感染震源地）が形成されつつあると思っております。きょうの勢いでいったら来週は大変になります。
きょうの勢いでいったら来月は目を覆うようなことになります」

そんななか、22日から始まるのが旅行代金の最大半額相当が補助されるGoToキャンペーンです。

都道府県の知事からも全国一律でのキャンペーン開始に懸念の声が上がるなか、安倍総理は…。

安倍総理大臣：「本日、分科会を開催して、そして、専門家の皆さんのご意見をよく聞いてみたいと思います」

その分科会の尾身会長は個人的な意見としてこう話しました。
新型コロナ対策分科会・尾身茂会長：「今の段階で全国的なGoToキャンペーンというのはやる時期ではないと思います」

また、東京都医師会の尾崎会長も…。
東京都医師会・尾崎治夫会長：「東京や東京周辺、大阪とかは、やはりこの際は外して頂いてしっかり感染予防に取り組むと。東京都としてはNotGoToキャンペーンと」
　
通勤する人：「今の時期のGoToキャンペーンはあり得ないと思う」「地方がまた感染拡大したらよくないと思うし」

その地方から見ると、東京は“恐怖”の対象になりつつあります。　

金沢市の女性：「東京とかが結構やばいんでそっちから来た人たちから感染していくのがちょっと怖い」

長崎市の女性「普通におかしい。長崎はまだ少ないので、広がりそうで怖い」

ただ、壊滅的な打撃を受けた観光業にとって、一縷（いちる）の望みであることも事実です。
　
宮城県にある秋保温泉には首都圏から多くの客がやって来ます。
緑水亭、若女将・高橋知子さん：「このGoToキャンペーンを行って頂くことは私どもにとっては大変ありがたい」
「この状況なので拙速ではないかというお声も十分に理解している。私たちは自分たちの動きを止めるということはしない。おもてなし、安心を届けたい」