【大阪】三重の寺から仏像盗む、窃盗容疑で古美術商の男ら逮捕　住職「仏像はまだ見つかっていないので早く戻ってきてほしい」

三重県内の寺に侵入して仏像や仏具を盗むなどしたとして、大阪府警捜査３課は２日、窃盗容疑などで大阪市西成区太子の無職、横田浩被告（７７）＝窃盗未遂罪などで起訴＝と、盗品等有償譲り受け容疑などで大阪府八尾市東山本新町の古美術商、豊沢羊一朗容疑者（５３）をそれぞれ逮捕したと発表した。

　横田容疑者は盗品を豊沢容疑者に売却しており、「（やましい）取引であることはお互い分かっていた」と供述している。

　逮捕容疑は、横田容疑者が１０月２～３日、三重県名張市赤目町の丈六寺に侵入して仏像２体と仏具（計４５０万円相当）を盗み、豊沢容疑者が１０月下旬、大阪市西成区の駐車場で盗品であることを知りながら横田容疑者から仏具などを買い取ったとしている。

　同課によると、豊沢容疑者は八尾市内で美術店を経営。同課は豊沢容疑者の倉庫から仏像１６体などを押収したが、大半が所有者不明という。情報提供は、同課。

12/2(水) 17:17配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201202-00000547-san-soci

三重県の寺から、仏像など４５０万円相当を盗んだとして、大阪の７７歳の男が逮捕されました。警察は、盗品と知りながら仏像を収めるための木箱を買い取った疑いで、古美術商の男も逮捕し、店から押収した１６体の仏像について関連を調べています。

警察によりますと、逮捕されたのは大阪・西成区の無職、横田浩容疑者（７７）で、ことし１０月、三重県名張市にある「丈六寺」の本堂に侵入し、仏像２体、あわせて４００万円相当と仏像を収めるための木箱５０万円相当を盗んだとして窃盗などの疑いが持たれています。

警察によりますと、ことし、大阪府内の寺で仏像が盗まれる被害があり、警察が警戒していたところ先月、横田容疑者が東大阪市内の寺に忍び込んだのを見つけて、その場で逮捕しました。その後の捜査で、「丈六寺」の事件にも関わった疑いがあることが分かったということです。

また、警察は盗品と知りながら、仏像を収めるための木箱などを買い取った疑いで、大阪・八尾市の古美術商、豊澤羊一朗容疑者（５３）を逮捕していて、店から押収した仏像１６体についても関連を調べています。警察は２人の認否を明らかにしていません。

【盗難被害に遭った寺は】

仏像が盗まれる被害に遭った三重県名張市の丈六寺の住職によりますと、盗まれた仏像は江戸時代の中期に作られたものだとみられるということです。被害のあと、仏像があった本堂を確認したところ、扉についている鉄製の鍵が切られていたほか、床一面には何者かの足跡が残されていたということです。

住職は、「長年、檀家さんに慕われていた仏様が盗まれ、ショックと憤りを感じる。捕まったと聞いてほっとしているが、仏像はまだ見つかっていないので早く戻ってきてほしい」と話していました。

12月02日 17時07分
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20201202/2000038012.html