「耳をすませば」の天沢 聖司って中卒でバイオリン職人目指したけど、結局雫とセックスできたの？

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「雪城ほのかは世界に１人！」

「素晴らしいセリフでしたね」と本名陽子さんにたずねると、「グッと来ました。命こめました！」。
２７日から公開中の「映画ＨＵＧっと！プリキュア♡ふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」の中で、本名さん演じる美墨なぎさ（キュアブラック）が、パートナーである雪城ほのか（キュアホワイト）の記憶を奪った謎の怪物ミデンに向かって「雪城ほのかは世界に１人！」と叫び、「私の一番大事な人を返して！」と訴えます。
２００４年に始まった「プリキュア」シリーズの「１５周年記念」と銘打ったこの映画、歴代の全プリキュア５５人が登場し、主役として最新シリーズ「ハグプリ」のキュアエール（数えて１３代目！）と初代のキュアブラックがタッグを組むのが見どころです。それぞれの声優、引坂理絵さんと本名陽子さんに対談していただきました。
引坂さんは２０１６年にデビューして、今年２月スタートした「ハグプリ」の野乃はな（キュアエール）が初めての主役です。本名さんは４歳から子役として活躍し、映画「耳をすませば」（１９９５年）の主人公・月島雫などを演じた後、大学進学で芸能活動をいったん休止。再開後に得た大役が「ふたりはプリキュア」のなぎさでした。
本名「なぎさは、別の作品を演じている時もずっと私の中に生き続けている、特別な存在ですね」
引坂「私は『ふたりはプリキュア』を見て育ったので、先輩たちが大変な思いで築いてつないできたものに自分も参加でき、とてもうれしかった。でもプリキュアになった初めは、思うように演技できずつらかったです。苦しい日々を経て、このごろようやく楽しくなってきました。きっと先輩たちも同じ思いだったんだろうな、と」
本名「今は『初代』なんて呼ばれていますけど、私は『１年で終わるかも』と言われて放送中はもう１回１回必死。楽しいと思えた瞬間はなかったです。
その『全力感』がよかったのかも。続編が決まって２年目に入り、３年目で次の代にバトンタッチして、そしてついに、引坂さんのようにプリキュアを見てくれてた子が本当にプリキュアになった！いま番組を見ている子も『私もなれる』と思ってくれるかな」
友情、すれ違い、コンプレックスなど、等身大の女の子の思いを描いてきたのも「プリキュア」シリーズの特徴です。７月放送の「ハグプリ」２２話では、時空を超え「降臨」したブラックとホワイトが、エールの仲間である愛崎えみる（キュアマシェリ）とルールー・アムール（キュアアムール）に、本音をぶつけ合うことの大切さを説きます。
名エピソード「ふたりはプリキュア」８話に重なるドラマで、ファンにはこれまたグッと来るお話でした。
本名「なぎさとほのかが初めて心を開いて距離を縮める８話は、私たちにとって大切なものですから、テレビシリーズでもう一度それを生かしてくれたのがうれしかった。『私たちもああだったよね』という懐かしさをセリフに込めて演じました」
新旧プリキュアの共演はテレビではこれが初でしたが、映画では「プリキュア勢ぞろい」を売りものにしてきました。
本名「初めの頃は『目指せＡＫＢ４８！』なんて、先のことをまるで想像もせずに言っていたんですけど、まさか５５人まで増えるとは。『プリキュアの人気ってすごいんだ！』と実感したのは、５年目の『Ｙｅｓ！プリキュア５ＧｏＧｏ！』の頃ですね。ケータイの文字変換で『プリ』まで打ったら候補に『プリキュア』と出たのを見た瞬間です。
新しいプリキュアが生まれる度に、見ている人にとってプリキュアがより身近な存在になってくれたらいいなと思っていました。たくさんいれば『私と同じ！』と思えるキャラクターにきっと出会えるはずですから」
確かに初代から「スポーツ万能」×「理系女子」で、続くシリーズでもドジッ子、泣き虫、食いしん坊、芸能人、超お嬢様、万能リーダーに名参謀、異性装、元・敵幹部、妖精、アンドロイドと多種多彩。
ある意味、そこで「今度はどんな新味を出すか？」という長寿シリーズゆえの難しさも生まれるワケですが、「『ハグプリ』らしさってどんなところだと思いますか？」と引坂さんに問うてみました。
引坂「現実的な問題を取り込んでいくところだと思います。はなちゃんは、前の中学でいじめを巡るトラブルがあって転校してきた。そして、新しい場所で仲間を見つけたことで、強く、前向きになる。ほかのキャラクターもみんなポジティブなものとネガティブなものを抱えていて、深みがあってそれが魅力になっています。
はなちゃんが、疎遠になってしまった前の中学の子と再会する話があって、わだかまりを吹っ切ってもう一度友だちになろうとするところは『すごいな』と演じていて思いました。