女子高生「家庭の経済が止まったら生理も止まるんか？！ナプキン買う金が無くてもなぁ！生理はおこるんだよ！！！」

「経済止まっても生理は止まらない」　尊厳守るために届けるナプキン

女子トイレの手洗い場のすぐ横と、各個室にプラスチック製のかごが置かれていた。入っているのは、
20枚ほどの生理用品だ。英スコットランドで最大の都市グラスゴーのセントポールズRC高校
（11～18歳が通う公立中等学校）。

6年生のエイミー・チャダさん（16）は4年前、校内の女子トイレを回り、このかごにナプキンを補充する
取り組みを始めた。「生理用品がないという理由で学校を欠席する生徒がいてはならないと思ったんです」

経済的な理由などで生理用品を手に入れられず、欠席する生徒がいる。そんな認識が広まり
始めた2017年、同校などで生理用品を提供する地元自治体の試験事業が始まった。
必要とする人に届ける方法を生徒で考えた。調べたところ「生理用品を下さい」と先生に
言うのは恥ずかしいという声があり、トイレに置いて配ることになった。

放課後に巡回すると、毎日のように生理用品が減っていた。「誰かの役に立っている」。チャダさんは
手応えを得た。事業化が決まり、翌18年以降に市内の全校に拡大された。

こうした支援の広がりを追い風に成立したのが、スコットランド議会が20年11月に全会一致で
可決したある法案だ。目指すのは、必要とする誰もが生理用品を公平に入手でき、
尊厳を保てる社会だ。自治体に取り組みを義務づけ、

世界で初めての「生理用品無償化」が実現した。


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