アパートの一階って最高だよな。　下階への騒音を気にせず暴れられる・宅配便に優しい、災害時すぐ逃げられる

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三重）母子家庭専用の住居　シングルマザーが支援

母子家庭専用のアパートが三重県桑名市にでき、入居者を募集している。シングルマザーの女性が自身の経験を踏まえ、母子家庭の経済的な自立をサポートするプロジェクトだ。

　アパートは「パークリンク桑名」。詳しい住所は公開していないが、東名阪自動車道の桑名東インターチェンジにほど近い。小中学校も近くにあり、子育てと仕事の両立がしやすい立地にあるという。

　募集する部屋の間取りは3LDK。家賃は相場よりも抑えた4万5千円（敷金・礼金なし）に設定している。備え付けの家具も一式そろっている。

　中心になって動くのは、機械部品製造会社「朝日工業」（愛知県愛西市）の社長を務める水谷かをりさん（42）。10年ほど前に娘を連れて離婚。「住むところも借りられなかった」と振り返る。離婚するまで専業主婦だったため、所得証明書が得られず、部屋を借りるのも一苦労だった。

　「いつか自分と同じ母子家庭を支援したい」。桑名市のアパートを買い上げ、自らの思いをかなえた。

　孤立しがちな環境にも目を向けた。アパート内にはシェアスペースをつくり、入居者の母親や子どもが交流できるようにした。

　また、近くにある畑では農業を体験できる。別々の家庭が一緒に過ごす時間を通じて、困ったときには育児の相談に乗れるような関係を築いてほしいと願う。

　入居には少なからず条件があるが、最も重視するのは働く意欲があること。水谷さん自身、仕事を通じて磨かれ、経済的に自立した経験があるからだ。

　働き先がなくても意欲があれば、水谷さんの取引先や市内の女性団体があっせんする福祉施設などの就職先を紹介する。「求職中の方には経営者の視点でアドバイスできる」と話す。

　コロナ禍で内覧会は中止になったが、募集する6戸のうち、最近になって初の入居者が決まった。水谷さんは「助け合う場所にしたい」と話している。