【脳科学】統合失調症を完治させる薬ができちゃったかもよ

実験的統合失調症薬は、長い間放置されていた症状を軽減する可能性がある

研究者は精神病や統合失調症の他の症状を治療するための脳の信号を微調整する新しい方法を発見かもしれません。

245人の臨床試験の結果は、ドーパミンシグナル伝達に関与する神経受容体に作用すると思われるSEP-363856と呼ばれる化合物が、現在利用可能な薬物よりも幅広い統合失調症の症状に対処し、副作用が少ないことを示唆しています。

「これらの結果が確認されれば、これは大きな、大きなニュースになるでしょう」とコロンビア大学の精神科医であるジェフリー・リーバーマンは言います。薬物の開発者であるサノビオン・ファーマシューティカルズ社は、この疾患にすでに関与している脳回路と受容体によって導かれない異常なスクリーニングプロセスを通じてそれを特定したとリーバーマン氏は言う。「それは彼らにとって大きな賭けでした。この研究は、それが報われる可能性があることを示唆しています。」

統合失調症の生物学的根拠は依然として謎のままですが、研究者たちは患者の幻覚と妄想を過剰な化学的メッセンジャードーパミンに関連付けました。

ドーパミンシグナル伝達を阻害するために、既存の抗精神病薬は、D2と呼ばれるニューロンのドーパミン受容体の一種に結合します。

これらの薬は、統合失調症の「陽性」症状である異常な知覚や思考の制御に役立ちます。
しかし、彼らは、認知障害や、モチベーションの欠如、鈍化した感情、社会的撤退などの「ネガティブな」症状に対処するために多くのことをしません。

「これらの陰性症状はしばしば最も壊滅的なものです」とノースカロライナ大学チャペルヒルの精神科医であるダイアナ・パーキンスは言います。「人は、最も極端な場合、ロボットのようになることができます。」

臨床試験では、統合失調症の経過の初期にまだいる人を対象にSEP-363856の効果をテストしました。

急性精神病の症状で2回以上入院した人はいませんでした。これらの症状が急増している間、18歳から40歳までの参加者は、SEP-363856または同一の外観のプラセボ錠剤を1日1回、病院で4週間過ごしました。その後、臨床医は、30から210の範囲のスコアを与える陽性および陰性症候群スケール（PANSS）と呼ばれる尺度を使用して、統合失調症の広範な症状を評価しました。研究に参加した参加者の平均スコアはおよそ100でした。

4週間後、薬物群の平均スコアはプラセボ群の9.7に対して、17.2ポイント低下した、と研究者らは本日報告しているニューイングランドジャーナルオブメディシン。

「これは素晴らしいニュースです」とトロント大学の精神科医であるRomina Mizrahiは言います。この試験ではSEP-363856を他の薬物と直接比較していませんでしたが、PANSSスコアの低下は現在承認されている抗精神病薬のいくつかの試験の結果と同様であると彼女は述べています。

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https://www.sciencemag.org/news/2020/04/experimental-schizophrenia-drug-could-reduce-long-neglected-symptoms