【広島地裁】自民・参議院議員河井案里議員秘書きょう、公職選挙法違反の運動員買収の罪で午後判決

河井案里議員秘書きょう判決
06月16日　08時12分
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20200616/4000007931.html

自民党の河井案里参議院議員の公設秘書が運動員に規定を超える報酬を支払った罪に問われた裁判で、１６日広島地方裁判所で判決が言い渡されます。
検察は懲役１年６か月を求刑した一方、秘書の弁護士は、議員本人の当選が無効になる連座制の対象にならない罰金刑が妥当だと主張し、刑の重さが焦点になります。

自民党の河井案里議員の公設第二秘書、立道浩被告（５４）は、去年７月の参議院選挙で、いわゆるウグイス嬢１４人に法律の規定を超える報酬を支払ったとして、夫の河井克行前法務大臣の元政策秘書とともに、公職選挙法違反の運動員買収の罪に問われました。
これまでの裁判で検察は「遊説の責任者として報酬の支払いを主体的に実行した」として懲役１年６か月を求刑しました。
一方、秘書の弁護士は、「報酬額の決定に関与しておらず従属的な立場で犯行に加担したにすぎない」と述べ、連座制の対象にならない罰金刑が妥当だと主張しました。
広島地方裁判所は１６日午後、判決を言い渡します。
懲役を含む禁錮以上の判決が言い渡され、確定した場合、検察は連座制の適用を求める行政訴訟を起こす方針で、検察の主張が認められれば、案里議員の当選は無効となります。
一方、罰金の判決が言い渡され、確定した場合、連座制の対象にならなくなり判決では刑の重さが焦点になります。