20代男性、今流行りの末尾110番の詐欺電話に騙され1000万円を振り込んでしまう

松本市に住む２０代の男性に、警察官を名乗る男から電話があり、「あなたの口座が資金洗浄に使われている」などと言われて、現金１０００万円をだまし取られていたことがわかりました。
警察は、警察官をかたる特殊詐欺の手口が相次いで確認されているとして注意を呼びかけています。

警察によりますと、１０日夕方、松本市に住む２０代の男性の携帯電話に岩手県の警察官を名乗る男から電話があり、「特殊詐欺で逮捕した犯人があなたの口座を資金洗浄に使用している。取り調べを行う必要がある」などと言われました。

さらに通信アプリ「ＬＩＮＥ」のビデオ通話に切り替えるよう誘導され、「うそを言えば罪に問われる可能性がある。捜査が終了すれば返金する」などと言われたため、指定する口座にインターネットバンキングで１０００万円を振り込んでしまったということです。

その後、男と連絡が取れなくなり、だまされたことに気づきました。
男性は相手の電話番号の末尾が「１１０」だったことから、本物の警察官だと信じ込んでしまったということです。

このほかきのうは、下高井郡に住む２０代の男性も同様の手口で５０万円をだまし取られる被害があり、県警察本部によりますと、ことし１月以降、警察官をかたる手口による被害は２３件にのぼっています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20250411/1010034429.html