ＪＡ職員が事故を捏造　自身が設立した修理工場などに共済金を振り込ませ1681万円着服

ＪＡおきなわ（普天間朝重理事長）は２９日、５０代の男性職員が事故を捏造（ねつぞう）し、自動車共済金を不正に取得していたと発表した。
２０１１年３月１３日から１８年１２月７日までの約７年８カ月間で１５７件、金額は１６８１万９２７５円に上る。不正取得金を全額回収済みで、組合員や契約者への被害は確認されていないという。ＪＡはことし１月２０日付で男性職員を懲戒解雇した。

ＪＡおきなわによると、男性は事故を捏造し、自ら設立した自動車修理工場やレンタカー会社へ修理費や代車費用の共済金を振り込んだり、親族の口座に振り込んだりして不正に自動車共済金を払い出し、取得したという。男性はＪＡおきなわと、ＪＡ共済連沖縄自動車損害調査部名護サービスセンターで不正した。　

ＪＡでは、１９年２月にも別の職員が自動車共済金を不正に取得している。今回はその類似案件として、事故状況との整合性などを調査。疑いが生じ、弁護士が問いただしたことで、２０年２月４日に発覚した。

男性が扱った全事案を検証。弁護士が複数回男性と面談し、不正取得を認めた。上申書へも署名した。

ＪＡは事故原因として、男性が事故受け付けから事故状況調査、被害物調査などの業務工程を担い、管理者の審査・チェックが不十分だったと結論づけた。
ＪＡは「今回新たに見つかった手口について再発防止を徹底する。再発防止に組織を挙げて取り組む」とコメントした。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/700205