金曜会に激震　三菱グループ内に落ちこぼれ企業続出で弥太郎以来最大の危機へ

重鎮企業の不調は、三菱グループ全体へ波及している。

　かつては権勢を振るったエリート集団だが、冷静に見れば各業種のリーディングカンパニーといえるのは一握りだ。
戦後復興の原動力ともなった重厚長大な製造業の存在感も薄くなってきている。

また、金曜会メンバーの中にも問題続出の「落ちこぼれ」企業が目立つ。不祥事や業績悪化で苦しむ三菱マテリアルやニコンがその典型だろう。

今、三菱グループ全体を覆う閉塞感は、中核を成す企業の「経営力の弱体化」に由来している。
血は水よりも濃しとはいうものの、グループを刷新するくらいの解体的な再出発が必要なときだ。