識者「参政党支持者のような弱者切り捨て思想は、再挑戦しにくい社会になり、景気を悪化させ、むしろ国家を弱体化させる」

「弱者は切り捨てて当たり前」？ 歪んだ価値観が社会にもたらす深い傷
https://note.com/fast_quince5593/n/n3f1c241d3a75
「弱者を切り捨てるのは当たり前」──こういう思想が広がっています。
「税金が弱者に使われてしまうために、自分たちが割を食っている」という認識が広がっているのです。

しかし社会保障は弱者のためだけに存在するのではありません。実際のデータを見ても、
社会保障の手厚い国の方が、社会保障のほとんど機能してないような後進国よりも
経済発展に成功しています。

もし明日から社会保障が一切なくなったらどうなるでしょうか。
ケガや病気になっても健康保険は使えないため、医療費は全額自己負担になります。
命にかかわるような大ケガや大病ほど自己負担も増えるため、お金の無い人ほど
死と隣り合わせの生活になります。
また、失業保険や生活保護もなくなるので、若者は低賃金でも生きるために働かざるを得なくなり、
綱渡りのような生活をするしかなくなります。

さらに一般的に歳をとると就業が難しくなり稼げなくなるため、多くの人は将来に不安を抱えるようになり
起業や投資をせずお金をなるべく貯蓄に回そうとします。そのため景気が極度に悪化します。

教育分野への投資も減るため、未来を担う子供が十分な教育を受けられなくなります。
結果、高等教育を受けられるのはお金持ちの子供だけになり、格差が広がり固定化されていきます。

そのような社会の状況はけして想像上のものではなく、発展途上国や後進国で実際に起きていることです。

社会保障費を削ることで国の財政状況は一時的には良くなるかもしれませんが、長期的に見れば
社会全体に良くない影響を与えることは明らかです。

優生思想に基づいて人権を無視した弱者切り捨てを進めた結果、一時的に社会が良くなったように見えても
次第に社会に悪影響が蔓延し、その根本的解決のためと称して二度の世界大戦が行われたことは
絶対に忘れてはなりません。

そういう元気者に世襲社長が負けることがないように社会保障や教育への金を減らす