東京から長野に来た80代男性、転んだらコロナだった

新型コロナ感染　８０代の都内の男性は上田訪問

　長野県は２１日、県内で新型コロナウイルスの感染を２０日に確認した男性２人について、感染が分かるまでの経緯などを発表した。
東京都の無職の８０代男性は家族と２０日に上田市を訪ねた際、けがで病院に救急搬送されたことがきっかけで感染が判明。
県内の感染症指定医療機関に入院しており、肺炎があり中等症とみられる。南佐久郡佐久穂町の２０代男性会社員とともに、感染経路は「調査中」とした。

　県によると、８０代男性は２０日に家族２人と自家用車で上田市を訪問。屋外で転んでけがをし、運ばれた先が県内の感染症指定医療機関だった。処置中に体がだるく微熱があり、医療機関が抗原検査をしたところ、陽性と分かった。

　男性を搬送した救急隊員や医療機関スタッフは手袋やマスクを着け感染防護を徹底しており、濃厚接触者には当たらないとしている。濃厚接触者の家族２人は陰性を確認。県は、男性らが県内を訪れた目的を明らかにしていない。

　２０代男性は１８日に発熱や喉の痛み、体のだるさがあり、２０日に医療機関を受診。ＬＡＭＰ（ランプ）法による検査で陽性が分かり同日、県内の感染症指定医療機関に入院した。軽症という。発症２日前の１６日は勤め先で勤務し、１７日以降は休んでいた。県は「発症前２週間に県外に出掛けたとの情報は今のところない」としている。濃厚接触者は同僚２人と家族７人で、いずれも検査中としている。

　一方、長野銀行（松本市）が２０代男性職員の感染を２０日に公表した小諸支店（小諸市）は２１日午前、同支店のＡＴＭ（現金自動預払機）の消毒作業が完了したとし、利用を再開した。窓口は消毒のため２２日に営業再開を予定する。
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