【島根・雲南市】女性看護師にけが　就任したばかりの新市長を逮捕　当分、市長不在へ

女性看護師に、けがをさせたとして逮捕された、島根・雲南市の市長・原仁史容疑者（65）。

この雲南市は、島根県の松江市と出雲市に接した山あいに位置する、人口3万7,000人ほどの自然豊かな地域。

原容疑者は11月、ほかに立候補者がいなかったため、無投票で当選を果たした。

そして、11月30日に初登庁を果たしたばかりだった。

新人市長の逮捕、いったい何があったのか。

11月30日、拍手で市役所に迎えられ笑顔を見せていた、島根・雲南市の原仁史新市長（65）。

この原市長について、17日、副市長らが記者会見。

冒頭、こんな言葉が飛び出した。

島根・雲南市 吉山副市長「原仁史市長が、入院中の病院で傷害事件を起こしました。申し訳ありませんでした」

傷害事件の容疑者として逮捕されたことへの謝罪だった。

原容疑者は、16日午前7時前、入院していた出雲市内の病院で、看護師の女性につかみかかり、首や耳にけがをさせた疑いが持たれている。

原市長は、11月の就任以降、体調不良を訴え入院。

そして、今回、傷害容疑で逮捕される事態となった。

市政の大きな混乱が避けられない状況となっている。

就任したばかりの市長が、傷害容疑で逮捕されるという前代未聞の事態。

市民からは、「びっくりしましたけどね。（市長に）なられてからすぐでしたので。いけませんよね、トップに立つ人がね。（みんな）期待してましたけどね、残念です」などと、驚きや失望の声が聞かれた。

原容疑者は、11月の市長選で、無投票で初当選。

京都大学を出ると、島根県庁に入庁。

5年前に退職し、地元の財団の理事長を務めていた。

11月30日に初登庁し、市長のいすに初めて座った際には、「高揚感と緊張感の両方あるという感じ」と話していた。

この10日後、議会終了後に体調不良を訴え、診察を受けたという。

島根・雲南市の会見「激しい頭痛、嘔吐（おうと）、めまい、大きなめまい、治療が必要だと判断」

高血圧緊急症と診断され、出雲市内の病院に入院。

その入院先で、看護師の女性につかみかかり、けがをさせた疑いが持たれていた。

市議会の佐藤隆司議長は、「（市長は）信頼感のある方だと思っていた。まさか、こういう事態になるとは思っていなかった」と話した。

原容疑者は17日午後、病気の治療を行うため、出雲警察署を釈放され、入院したという。

当分は、市長不在の状況が続くとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bfd1ad0447b01b1fa20d975a78cf812fb29f2d74