「受注万引き」を摘発　ネットに架空出品、落札後に窃盗疑い　「在庫」抱えず効率的?

「受注万引き」を摘発　ネットに架空出品、落札後に窃盗疑い　「在庫」抱えず効率的?
2021年01月10日

＊ソース元に↓のニュース画像あり＊

窃盗の疑いで逮捕された男性の自宅から押収された書籍。教育や経済などジャンルはさまざまだ＝神奈川県警提供

http://fp.mainichi.jp/news.html?c=mai&id=20210110k0000m040093000c&t=full

　フリーマーケットアプリやインターネットオークションに万引きされた商品が相次いで出品されて問題視されるなか、
あらかじめ商品をネットに架空出品し、購入された後にその商品を盗んで発送する
「受注万引き」が神奈川県警に摘発された。万引きする側にとって、「受注」してから盗むほうが
「在庫」を抱える必要がなくなり負担も減る。関係機関が不審な出品に目を光らせているが、摘発に至る例はごくわずかだ。

　「もともと万引きした本をネットで売っていたが在庫が増えた。注文を受けてからのほうが手間が少ない」。
昨年12月、教育関係の書籍など10冊を万引きしたとして、相模原北署に窃盗の疑いで逮捕された東京都の
無職の男性（25）＝窃盗罪で起訴＝は、そう供述したという。

　同署によると、男性はフリマアプリで他の人が出品した書籍の画像を転載して架空出品し、
落札された商品と同じものを書店で万引きした疑いがもたれている。
防犯カメラの映像や置いていったリュックサックから男性の関与が浮上した。

　調べでは、男性はネットショッピングで売れ筋ランキングを検索して上位の商品を選び、ほぼ定価で出品していた。
自宅からは別の書籍約40冊が押収されており、万引きした疑いがあるとみて追及している。

　警察庁によると、万引き件数は2004年の15万8020件から19年には9万3812件と3分の2に減少した。
しかし、盗品がインターネット上で販売された件数はフリマアプリやネットオークションの急激な普及もあり、73件から727件と10倍に増えている。
　小売業界や防犯団体でつくるNPO法人「全国万引犯罪防止機構」（東京都千代田区）によると、
「受注万引き」についての統計はないものの、洋服をネット上に出品し、「違うサイズはないか」という利用者の問い合わせに応じ、
実店舗で同じ商品の別サイズを盗んだ例はあるという。

　盗品のネット販売は摘発が簡単ではない。書籍のように大量生産される商品の場合、
購入した商品が盗品かどうか見極めるのは難しく、たとえ盗品と判明しても、どこで盗んだ品か特定するのは困難だ。
そもそも出品者のアカウントから万引きした本人までたどり着ける保証はない。

　同機構は18年6月、ネット販売が万引きを助長しているとして、インターネット部会を設置。
20年6月には委員会に格上げして対策を強化している。
　委員会では、同じ商品を大量出品するなどの不審なアカウントの情報などについて、
同機構会員でもあり、フリマアプリやネットオークションを運営するメルカリやヤフーの協力を受けながら、
必要に応じて警察に情報提供している。19年8月には、こうした情報から摘発につながった窃盗事件もあったという。

　運営会社も対策を講じている。メルカリは365日24時間態勢で、人工知能（AI）を用いて
出品や取引を常時監視し、正規品ではない疑いのある商品などは削除や警告を行う。
ヤフーも不正な手段で入手した商品の出品を禁じたうえで、人とシステム双方による常時パトロールを実施し、
警察の削除要請にも対応している。

　同機構は「摘発されているのは氷山の一角だと考えている。関係機関と協力して
販売できない仕組みをつくることで、万引きそのものを根絶したい」としている。
【宮島麻実】

万引きばれて置いて逃げたんだなｗ

予め盗むものが決まってる＝所在が分かってる＝条件が限定される＝多少無理してでも盗む必要がある

そんなにメリットあるか？