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https://mainichi.jp/articles/20210124/ddl/k28/040/176000c

収賄容疑で赤穂市課長逮捕　発注工事めぐり現金２１０万円　／兵庫

赤穂市発注の配水池の整備工事をめぐり、業者に便宜を図る見返りに現金２１０万円を授受したとして、県警捜査２課は２３日、収賄容疑で市水道課浄水施設担当課長、西川貞寛容疑者（５８）＝同市東浜町＝を、贈賄容疑で「森松工業」（岐阜県本巣市）の男性社員３人を逮捕した。県警は４人の認否を明らかにしていない。

　男性社員は、水道事業部西日本ブロック統括部長、葉山郁夫（６２）▽関西水道営業部長、植松直樹（５８）▽大阪支店課長、松岡正紀（４８）――の３容疑者。

　逮捕容疑は２０２０年６月に市が入札を行った「御崎配水池整備工事」で、西川容疑者が同社のステンレス製配水タンクを納入しやすくする特記仕様書を策定し、便宜を図る見返りと知りながら同年３月下旬、松岡容疑者から現金２１０万円を受け取ったとしている。

　捜査２課によると、西川容疑者は１８年から浄水施設の担当課長で、仕様書づくりに携わっていた。西川容疑者から賄賂を持ちかけたとみられ、現金は手渡しで受け取っていた。

　入札は３社が応札し、元請けの会社が落札。森松工業が配水池に使うタンク１基を約８０００万円で受注していた。

「深くおわび」　市長が記者会見
　赤穂市では１９年９月にも同市職員が加重収賄容疑で逮捕されている。２３日夜に記者会見した牟礼正稔市長は「再発防止に取り組んでいる中、度重なる不信を招く結果になった。深くおわび申し上げる」と陳謝した。

　市によると、西川容疑者は以前から業者との癒着情報があったといい、２０年１１月には缶ビールなどのセットを業者から受け取ったとして訓告処分を受けた。