「レイバーフェスタ」、２６日、東京・芝浦で開催　働く者の集い、オンライン配信も

　働く者の文化の集いとして毎年開催されている「レイバーフェスタ」が、２６日、東京都港区芝浦３の田町交通ビルで開催される。新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、感染対策をして実施すると同時に、８時間に及ぶ全てのプログラムで初のオンライン配信を実施、労働者の“新たな連帯の場”を探る。【東海林智】
　今年のフェスタは、「コロナを吹き飛ばせ！」をタイトルに掲げ、コロナ禍でも労働者の文化交流の場として発信を続けると共に新たな形を追及した。フェスタは労働者の視点で労働問題や労働運動、社会問題について文化活動を通じて情報発信しようと始まり、１５年以上続く年の瀬の恒例行事だ。
　今回の目玉企画は、日本初公開のドキュメンタリー映画「雄叫（おけ）び―気候変動へのたたかい」（２０１６年、１００分・午前１０時１５分から上映）だ。映画はフランスの作品で、気候変動問題に取り組む仏の環境団体の１５年「パリＣＯＰ２１」への取り組みを追いかけ、彼らや彼女らの怒りや世界が変わるためにはどう行動すべきかなどを描き出している。
　映像では、賃金差別を告発する非正規労働者の闘いを描いた「メトロレディーブルース５」や難民申請をしている外国人難民の苦難を描いた「強制送還」など、映像で今を切り取ったドキュメント４本の上映と「ニッポンの今」をテーマにしたトークが展開される。
　また、京都のシンガー・ソングライター、川口真由美さんが特別ゲストで参加。３人の子を育てるシングルマザーでもある川口さんが戦争や改憲に反対する思いなどを歌う。その他にも、毎年恒例の公募川柳の発表や労働者の撮影した３分ビデオの上映が行われる。
　フェスタは午前９時４５分から。参加費は一般１７００円、失業者、障碍者１０００円、学生・２０歳以下無料。スケジュール、オンライン配信など問い合わせはレイバーネット日本（０３・３５３０・８５８８）。
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